小牧サーベイの報告(1)


今回のサーベイ小牧駅から始まります。
向こうに小牧駅(駅は地下)の建物が見えますが、名鉄小牧線(当時は名鉄大曽根線)が開通した1931年(昭和6年)から1989年(平成元年春)までちょうどこの場所にありました。


今回の【市】の展示会場である東春信用金庫のギャラリーの横に「屋根神様」がいます。小牧では町を火災から守るために家の屋根に「秋葉様」をおまつりしています。
かつてこのあたりの家屋はほとんど萱葺きであったため、江戸時代に4回あったとされる大火では、小牧宿の約7割が火事にあったことがあるそうです。


戒蔵院(かいぞういん)は、真言宗智山派の寺院で、山号は高白山。
元々は小牧山の南側にあり、上街道(木曽街道)の整備の際(1624年(元和9年))、現在の場所に移転しました。
横町には「屋根神様」がいませんが、戒蔵院がその代わりという言い伝えがあります。


氷屋さん。最近までやっていましたが残念ながら現在は休業中です。


小牧の街は地図で見るとそれどれの土地が間口が狭く奥行が長いいわゆる「鰻の寝床」になっています。これは江戸時代から続く町家の敷地割りのままのようです。


ちょうど建物が解体された敷地から奥行に長い敷地を見ることができました。

(富田)